
2007/12/09
みなさんへ感謝をこめて
銘酒の味で例えるジュエリーの本質
「旨い酒って香りが良くって、口に含むとその香りが消えるでしょ。のどを通るときはさらっとだし」
ジュエリーアーティストのS先生、確かにそうです。上等な純米の古々酒がそれ。醸造アルコールが入ってると香りは強く、焼けるような喉越しだし。(もっとも人それぞれ好みはありますが)などなど、
お客様のユミコさんからご相談いただいている「ピクウェの指環」のフルオーダーデザインを打ち合わせするうちS先生とついつい1時間。電話で話しに花が咲きました。
S先生がお酒の旨さを知ったのは40歳を過ぎてからだそうです。それまでは何でも良かったとか。それがあるとき味わい方を知ってお酒の旨さに目覚めたそうです。スコッチからウオッカから焼酎まで、旨い酒に共通するのは「純粋なお酒を、熟成に必要な時間をたっぷりかけて、そっと寝かせて作られている」事だそうです。
ジュエリーでも、時間と素材を制限することなく、究極にピュアな素材で作られたものはやっぱりオーラが違いますもの。
そして香りと喉越しは、身に着ける前の期待感と着けた時の肌ざわり、飲み干した感動は鏡をのぞきジュエリーで魅力が上昇した姿の感動と似ています。
S先生、今度は流通していない取って置きの焼酎で一杯お付き合いさせてくださいね!